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JISART
日本生殖補助医療標準化機関

JISARTはわが国の生殖補助医療の質向上とその水準維持を達成すべく結成された生殖補助医療専門実地医家の独自の団体です。

当院は、JISART(日本生殖補助医療標準化機構)のメンバーです。


当クリニックは2006年度のJISARTの認定審査に合格しました。(「認定審査」ついてはこちら


 



 特に避妊をしているわけではなく、通常の夫婦生活を1年間営んでも妊娠しない場合、「不妊」という言葉が使われます。しかし、これは1年間待たなければ治療を受けられないということではありません。
 年齢を重ねるごとに女性の受胎能は低下するので、治療を早く受けるほど妊娠の可能性が高くなることは事実です。
 そのため、例えば米国の不妊の専門医は、36歳以上の女性が6か月以内に妊娠しなかった場合、医学的治療を勧めています。


 実は、非常に多くの夫婦があなたたちとまったく同じことを経験しています。専門家は、子供が欲しいけれどもできない夫婦は6組に1組いると考えています。例えば、英国やフランス程度の人口規模の国では、約100万組の夫婦が子供を欲しいと思いながらその思いをかなえられずに暮らしていることになります。
 少子化などの社会環境の変化もあって、最近の数十年間は子供がいない夫婦が非常に増えました。現在では、家族をもつことを先送りにすることはめずらしいことではありません。
 1970年には女性の90%以上が30歳未満で最初の子供を出産しましたが、1990年には約25%が30歳を超えてからの出産です。ただ、残念ながら30歳から女性の受胎能は緩やかに低下し、30代半ばからその低下はより急激になることが明らかになっています。


 妊娠しない原因は、さまざまです。ただし、不妊は女性の側だけに問題があるわけではありません。30-40%は女性側に原因があり同じく30-40%は男性側に原因があり、15-30%は女性と男性の両方に原因があると言われます。残りの5-10%は原因が特定できません。
 つまり、男女とも不妊の原因がある確率は同じで、このため不妊問題の原因を調べて適切な治療を行っていくためには、夫婦一緒の協力が必要なのです。


 治療は、基本的に不妊の原因によって決まります。原因が詳しくわかれば、より明確な治療ができ、成功の確率も高くなります。例えば、甲状腺機能が高すぎる場合や男性ホルモン(アンドロゲン)が過剰な場合、不適切だったホルモンレベルを適正にするだけで十分なこともあります。
 成熟した卵子(卵母細胞)を作るために必要なホルモンが女性の体内で十分に作られていない場合、比較的簡単なホルモン刺激療法が行われます。その後、受精は自然にまかせます。
 もし、男性の精子の量が少なく運動性が弱い場合は、ホルモン療法と人工授精(AIH)の併用を行うことがあります。この場合、排卵のころに細い管で精子を子宮に直接送ります。
 卵管が閉塞していて手術でも開通しなかった場合、あるいは卵管が完全に欠如している場合は、体外受精(IVF)が必要です。ホルモン療法に加え、成熟した卵子を得るための簡単な手術(普通は入院ではなく、外来で行います)が必要となります。
 男性側に重大な不妊の問題がある場合には、非常に細い針を使って1つの精子を直接卵子に注入することもできます(卵細胞質内精子注入法:ICSl)。精液(射精によって排出された精液)にまったく精子がない場合は、精巣から直接精子を取ることも可能なケースがあります。
  現在、行われている治療法の詳しい説明は、不妊治療のページへ。


 妊娠は、とても複雑な過程をたどります。避妊せず適切な時期に夫婦生活を営んでいる妊娠しやすい夫婦でさえ、1回の月経周期で妊娠する確率は低く、20-30%にすぎません。つまり、人が妊娠する確率は5周期に1回程度なのです。
 すべて計画通りにいけば、不妊治療後の妊娠の確率もこのレベルになるはずです。しかし、どんなに進んだ現代医学でも、自然の妊娠率より高い確率を得ることはありえません。ですから、不妊治療を開始した後も、妊娠するまでには何回かの月経周期が必要になるかもしれないことを理解しておいてください。
 もちろん、不妊治療の成績は、その原因の程度や女性の年齢にも左右されます。治療可能なホルモン障害の場合は、男性の受精能力に問題がなければ、治療開始から4周期以内に約70%の夫婦が妊娠しています。
 体外受精(体外で精子と卵子を受精させる高度生殖医療)が必要な場合は、卵管の閉塞や男性側に重大な不妊の問題がある場合に必要となります。この場合、治療開始から4周期以内の妊娠の可能性は約50-60%です。
 つまり、もし可能な治療をすべて行うとすれば、妊娠の可能性を医師に相談した夫婦の約3/4は、自分の子供を妊娠できることを知っておいてください。



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