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JISART
日本生殖補助医療標準化機関

JISARTはわが国の生殖補助医療の質向上とその水準維持を達成すべく結成された生殖補助医療専門実地医家の独自の団体です。

当院は、JISART(日本生殖補助医療標準化機構)のメンバーです。


当クリニックは2006年度のJISARTの認定審査に合格しました。(「認定審査」ついてはこちら


 

 不妊の原因は必ずしもすぐに分かるわけではありませんが、治療はすぐに始めることができます。ただ、どの治療法も注意深く計画しなければなりません。
 とくに、IVFやICSlでは完全なタイミングが求められます。ですから、治療スケジュールを長期的に考えることで、失望や挫折を避けることができるでしょう。

 lVF治療は、さまざまな段階から成り立っています。もちろん、必要に応じて一人ひとりに合わせた調整が行われます。ですから、ここで示した手順は参考として理解してください。

●準備段階
 
多くの場合、ホルモン刺激(卵胞期)の前の、月経周期の後半(黄体期)から治療を始めます。女性の体内で自然に作られる性腺刺激ホルモンの量は、GnRHアナログ製剤と言われる薬を投与することによって一時的に減ります。この過程はダウンレギュレーション(down-regulation)と呼ばれ、ホルモン刺激をうまくコントロールし、未熟排卵を起こさないようにするためのものです。
 さらに、排卵を誘発するための最適な時間を選ぶうえでも重要です。そのため、GnRHアゴニストは'性腺刺激ホルモンによる卵巣刺激が始まる前の、周期の後半から使われるのです。

この方法は何年も世界中で行われ、自然に作られるホルモンが多すぎるため治療を中止しなければならないというケースがかなり減りました。妊娠の可能性が増えることも立証されています。


 月経周期が始まったら病院に電話して予約を取るように指示されます。GnRHアゴニストによるダウンレギュレーションは周期の18-23日目、つまり予想される次の月経の5-10日前に始まります。これはロングプロトコールと言われる方法ですが、ダウンレギュレーションを月経周期の第旧目(月経の最初の日)に始めるショートプロトコールと言われる方法もあります。
 たとえ月経が予想したときに起こらなくても、卵胞期の開始時に病院に連絡を入れる必要があります。ダウンレギュレーシヨンがうまくいったかどうかを確認するため、超音波検査やホルモン検査などが必要になる場合があるからです。


●刺激段階(卵胞期)
 通常、卵胞刺激ホルモン(FSH)による卵巣の刺激は月経周期の3日目に開始されます。複数の卵子を採取するため、FSHによるホルモン刺激によっていくつかの卵胞の成長が誘発されるのです。この間に女性には毎日決められた量のFSHを注射することになります。
 刺激を始めて7日目から、成熟した受精可能な卵子を採取するもっとも好ましい時期を探るため、超音波検査や血液中のホルモン値の測定によって何回か卵子の成熟を確認します。

●排卵の誘発
 排卵の誘発に最適な時期が分かると、すぐにFSH治療は中止します(ふつう、刺激開始から11-13日後)。そのあとは、hCGの注射によって排卵が誘発されます。

●卵の採取
 hCG注射の約36時間後、医師は超音波画像を観察しながら、細い針で膣壁を通して卵胞を採取します(卵胞穿刺)。この簡単な手術をさらに容易にするため、効き目の穏やかな軽い鎮静薬の投与や部分麻酔をすることがあります。
翌日、受精の結果によっては病院から胚移植の予約をとるように連絡が入ります。


●胚移植
 培養液のなかで少なくとも1つの胚が成熟すれば、しなやかな細いカテーテルで子宮に移植します。このとき、痛みはありません。1回の治療周期につき最大3個の胚が移植されます。少し休んだら、帰宅してもかまいません。

●黄体期-周期の後半
 期待と不安でいっぱいの時期が、これから始まります。それでも落ち着いて、いつもどおりの生活を続けるようにしましょう。
女性は熱い風呂や過度の日光浴、激しい運動などの血液の循環に負担をかけそうなことは避けるべきです。
 周期の後半では卵子を採取する日、またはその直後に妊娠を助けるために、hCG注射またはプロゲステロンを投与することもあります。
 胚移植の2週間後、妊娠検査が行われます。これは、薬局で買える尿の妊娠検査キットを使って家庭でもできます。妊娠検査は夫婦一緒に結果をみることが大切です。検査が陽性で、月経がまだなければ妊娠です。超音波検査が3週間後行われ、確定されます。


 つまり、FSH製剤などの性腺刺激ホルモンによるホルモン刺激療法は、一連の注射が続き、そのあとに成熟した卵子を卵巣から採取する簡単な手術から構成されています。
  受精後に2-3個の胚が子宮に戻され、次は妊娠に向けた段階が始まります。
 



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