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JISART
日本生殖補助医療標準化機関

JISARTはわが国の生殖補助医療の質向上とその水準維持を達成すべく結成された生殖補助医療専門実地医家の独自の団体です。

当院は、JISART(日本生殖補助医療標準化機構)のメンバーです。


当クリニックは2006年度のJISARTの認定審査に合格しました。(「認定審査」ついてはこちら


 

 妊娠を成功させるためには、夫婦ともに協力しあう必要があります。生殖器官に影響を与える病気や障害はもちろんのこと、ライフスタイルの変化、なかでもストレスも妊娠を妨げる大きな原因になります。太りすぎ、アルコール類やコーヒーの飲みすぎ、喫煙も妊娠に悪い影響を与えます。心理的な影響も重要です。


●卵子の成熟の障害
 適正なホルモンバランスは、妊娠にとても重要です。ホルモンのバランスが悪いと、卵子の成熟が妨げられたり、排卵がなかったり、黄体形成(破裂した卵胞が黄体に変化する過程)がうまくできなかったりすることがあります。
  ちょっと意外ですが、女性は体の中でわずかな量の男性ホルモン(アンドロゲン)も作っています。これが増えすぎて、卵巣嚢腫とともにホルモンバランスを乱してしまうことがあります。
 ホルモンバランスは、やせすぎや太り過ぎ、短期間の大きな体重変化、激しすぎる運動、甲状腺の機能やプロラクチンの分泌の異常、ある特定の薬剤、ストレスなどによって乱されることがあります。

●卵管に関連した不妊

 子供ができない女性の約1/3は、卵管の一部または全部が閉塞しているケースです。感染症による卵管の損傷は珍しくありません(何年も前に起きた可能性もあります)。また、ほかに考えられる原因として、子宮ではなく卵管に胚が着床してしまう子宮外妊娠、手術後の癒着や子宮内膜症などが考えられます。

●子宮内膜症

 子宮の外で子宮内膜が増殖してしまうと、子宮内膜症が起こります。どのようにして起こるのか、詳しい原因ははっきりと分かっていませんが、少量の子宮内膜が卵管を通って腹腔へ移動するために起こると考えられています。腹部臓器の癒着や月経痛を起こす原因の一つです。

●卵巣、卵管、子宮の先天異常

 不妊の問題を抱える女性100人のうち約5人に、原因となる何らかの先天異常がみられます。

●卵子または精子に対する抗体

 まれですが、母親のからだが自分の卵子を認識せず、母親の免疫系が自分の卵子に対して抗体を作ってしまうことがあります。また、子宮頸部では男性の精子に対する抗体が分泌されることがあります。それらの結果、精子が子宮に入れず受精が起こりません。


●精子の成熟の障害
 精子数に影響を及ぼす男性側の一般的な原因は、正常で運動性の高い精子が十分に作られないことです。男性の精液(精子と分泌液)は1mLあたり精子が2,000万個以上あれば正常と認められています。
 精子数に問題のない男性でさえ、多くの精子は不完全で、しかもうまく「泳ぐ」ことはできません。少なくとも精子の30%が正常に形成され、さらに50%が自由な運動性を保っている必要があります。正常値に達しないと男性の生殖能力は低下します。その一方、正常な精子でも機能の問題により卵子に進入できないこともあります。
 健康な精子を作る能力は、男性が子供のときにかかった流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)で低下することもあります。精巣の静脈瘤(精索静脈瘤)も精子の質を低下させる可能性があり、そのほか、ホルモンの障害、ストレス、環境要因、停留睾丸、また遺伝子の損傷のような遺伝的要因も原因として考えられます。
 インフルエンザなどの感染症は精子の質を落すかもしれませんが、通常は一時的なことです。

●精子の移動の障害
 患者さんの約4%では精管が閉塞しているため、十分な精液が作られているにもかかわらず、射精しても女性のからだに精液が入りません。この状態は、女性では卵管閉塞に相当します。原因は以前の避妊手術、あるいは生殖器官での感染症などの結果として起こりやすい癒着にあると考えられています。


 不妊の夫婦の約1/3では、その原因は夫婦ともに求められます。患者さんの5-10%では、不妊の身体機能上の原因は男性にも女性にもみつかりませんでした。そのような場合、心理的な問題が原因になっているのかも知れません。



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